医療事務を目指す方へ。

医療の仕事において女性向けとされるのが医療事務である。
土日は休みになり、病院は日本全国にたくさんあることから、就職しやすいといった点から、子育てに一段落した女性に人気がある。

しかし、誰でも簡単に医療事務の仕事ができるのかと言われると、必ずしもそうではない。
医療事務の仕事は一般的な受付や会計以外に、診療記録の管理や国への請求業務といった専門的な仕事を行わなければならないからだ。
こうした業務を遂行するに当たっては、医療報酬に関する一定の知識を持ち、ある程度の経験を積む必要がある。
したがって、過去に医療事務を行った経験がない人は、まず専門学校や通信教育、もしくは職業安定所の訓練コースなどを受けて事前に知識を得ておくことが望ましい。

ただし、病院の中には医療事務初心者の雇用に躊躇するところもある。
実際、医療事務においては、初心者よりも経験者の方が圧倒的に就職に有利なのは確かである。
だが、初心者に完全に門戸が閉ざされているというわけではない。
医療事務は病院の総合的な事務を行う仕事であるとともに、まず真っ先に患者に応対する仕事でもあり、その病院の最初の印象を決める顔と言っても過言ではない。
やはり患者に安心して治療を受けてもらうためには、医療事務の印象の良さが重要となる。
笑顔が良い、人当たりが良い、物腰が柔らかで親しみやすいといった人柄を上手く表現することができれば、経験の少なさを覆して医療事務の仕事に就くことも可能だろう。

医療職の中でも、医療事務に注目している女性は、専門スキルとともに、コミュニケーションスキルや印象度アップのコツも学んでおくと良いだろう。そうすれば、未経験でも活躍のチャンスは得られるはずだ。